ファンダとテクニカルどちらがいいの?
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析どちらが優れているのか?
■ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、時事ニュースや要人発言、経済指標の情報をもとに大局(大きな方向)の方向を読み解き、買われるニュースなのか、売られるニュースなのかを分析し、逆に戻してきたタイミングでエントリーをしかけます。
コンセンサスを把握することで、サプライズが何なのかを知ることが重要で、サプライズが大局が変わるほどのサプライズなのか、一時的なサプライズなのかを読み解くことが重要で、一時的なサプライズの際、ポジションを取るタイミングになる可能性があります。
また、1ポジションで捉えるのはとても難しいため、2~3ポジションをナンピンして、本来の大局の方向に戻していくタイミングで利益を取っていくトレードになります。
ただし、1ポジション目を浅めに仕掛けてしまうと、損切に合うリスクが増すため、1ポジション目でも深めに設定するのが一般的です。しかし逆に言うと、そこまで押し目を付けないことが多く、エントリー出来ないといったことが多々あります。よって、エントリーできたらラッキーな感じです。
損切はどのように設定するかというと、1日の限界運動量(1日で動く平均ボラティリティ)を測定し、その運動量よりも少し多めに損切を設定するようにします。要するに1日以内に損切に合わないような幅で設定するという意味です。
■テクニカル分析
テクニカル分析は、チャートしか見ませんし、ニュースや経済指標なども無視したトレードです。そんな状態で何でトレードが出来るのか解説してまいります。
テクニカルトレードには最も重要な前提の仮設があります。それは・・・
1.市場の変動はすべてを織り込む
レートが変動する背景には種々の要因がありますが、そのすべての要因が、既に織り込まれた結果によって、現在のレートになっているという考え方です。
2.価格の変動はトレンドを形成する
レートは常に変動していてランダムな動きのように見えますが、一定期間を区切って見れば、上昇トレンドや下降トレンドを形成しています。
3.歴史は繰り返す
レートの動きは、市場に参加するあらゆる投資家の心理を表しています。過去に付けた高値や安値になると、以前の高値や安値を覚えているかのような動きをする事が多く見られます。なぜなら、チャートパターンは人間心理の研究に基づくものであり、人間心理は不変であるからです。
チャートはすべての情報を織り込んだ上で動いており、チャートをランダムウォークという人は多いですが、ではなぜ、テクニカルトレーダーで勝ち続ける人間が存在するのか説明できないはずです。しかも、チャートは過去の動きと同じような動き方をすることが多々発生します。
なぜ、同じような動きをするのかというと、レートは人間心理で動いているわけなので、人間の心理が変わらない限り、普遍的な動きを繰り替えるわけです。
人間心理とは何なのか?それは・・・
1.新規エントリーポイント
2.利確ポイント
3.損切ポイント
この3つが重なるポイントがチャートのどこなのかが昔から決まっているのです。そのポイントが重なるタイミングでエントリーするのがテクニカルトレードになってきます。
実は・・・
FX、個別株、株価指数、メタル、先物、暗号通貨のチャートすべて同じような動き方をします。よって、テクニカルトレードを学ぶと市場関係なくトレードが出来るようになるのが最大のメリットと言えます。
青と赤が収束から拡散するタイミングでレートが上に伸びていることが分かると思います。同じタイミングで動くというわけではありませんが、テクニカル分析をマスターすると、すべて市場のチャートをFXと同じルールでエントリー出来るようになります。
これらの市場をファンダメンタルズ分析で学ぼうとしたら、超大変です。おそらく無理です。すべての市場の情報やニュースを網羅的に把握することは不可能に近いと思います。
当スクールでは両方の分析を教えることが可能ですが、どちらか一方に集中して学んでいくことが重要だと考えます。なぜなら、エントリーする際に迷いが出ます。ファンダ的にはロング方向なのに、チャートはショート方向にサインが出ているといったことが多々発生いたします。
よって、どちらか一方を学んでいきましょう。